現在の予防医療において中核的な役割を担っているのが、平成20年度から制度化された特定健診・特定保健指導です。メタボ健診とも呼ばれるこの取り組みは、腹囲測定や血液検査を通じて、生活習慣病の発症リスクが高い人を抽出するために実施されます。
看護師は検査結果の数値を読み解き、対象者が自分の生活習慣を振り返るサポートを担うのが仕事です。対象者が自発的に行動を変えられるような、説得力のある情報提供が求められるでしょう。生活習慣病による死亡者数が増加している現状において、指導の質を高める努力は急務と言えます。
予防や治療で最も重要なのは、本人の生活習慣の改善です。食事の質を上げ、適度な運動を取り入れることが回復への近道となります。
具体的には野菜の摂取量を増やし、塩分を控えるといった食習慣の定着が必要です。外食が多い人や飲酒・喫煙の習慣がある人にはリスクを数値化して示し、危機感を共有する工夫も求められるでしょう。
保健指導の専門家として、対象者が継続可能な小さな目標を達成するうえで伴走する姿勢が大切です。在宅医療が進む社会情勢を鑑みても、こうした指導スキルの需要は今後ますます高まっていくでしょう。
特定健診の結果を記録で終わらせず、実際の健康増進に結びつけるには、最新の知見を取り入れる努力が欠かせません。看護師として信頼を得るうえでは、根拠に基づいた的確なアドバイスを行う必要があります。
確かな知識を持ち、対象者と向き合う状態を作り上げることが地域の健康を守る大きな力となるでしょう。現場でも活用できる予防知識やクリニックでの働き方を詳しく紹介しているサイト(http://seikatsushukanbyo-gekitai.net)も活用して、自分の専門性をさらに磨いていきましょう。